初期化パラメータの基本操作
- 現在のパラメータの値を確認
- SQLPLUS コマンド → SHOW PARAMETERS
- SQL コマンド → SELECT * FROM v$parameter2;
- 現行のインスタンスのパラメータをリアルタイムに一時変更する
- → ALTER SYSTEM SET パラメータ名=値 SCOPE=MEMORY
- サーバパラメータファイル(SPFILE)の値を更新し、次回以降のインスタンスに反映
- → ALTER SYSTEM SET パラメータ名=値 SCOPE=SPFILE
基本初期化パラメータ
〜いじるのはこの初期化パラメータだけにしましょう〜
- CLUSTER_DATABASE
- Real Application Clusters が使用可能かどうかをブール値で指定する。
- COMPATIBLE
- リリースバージョンの互換性を指定。詳しいのがたくさんあったので説明は外に投げちゃう。
- CONTROL_FILES
- 制御ファイルの名前を指定。カンマで区切って複数指定も可。
- DB_BLOCK_SIZE
- Oracle データベースのブロック・サイズ(バイト)を指定。
デバイス・レベルでの物理ブロック・サイズの倍数である必要がある。
DWH では大きめの値を指定すると高パフォーマンスが得られる。
- DB_CREATE_FILE_DEST
- Oracle Managed Files の位置を指定。
DB_CREATE_ONLINE_LOG_DEST_n 初期化パラメータを指定しない場合、この位置は
Oracle Managed Files の制御ファイルとオンライン REDO ログの位置としても使われる。
- DB_CREATE_ONLINE_LOG_DEST_n
- n = 1 〜 5。 Oracle Managed Files の制御ファイルと、
オンライン REDO ログの位置を指定。複数指定すれば制御ファイルと REDO ログが多重化される。
- DB_DOMAIN
- 分散データベース・システム( RAC )で各 DB を一意に識別するためのドメイン名。
- DB_NAME
- 最大 8 文字のデータベース識別子を指定。必須。
- DB_RECOVERY_FILE_DEST
- フラッシュ・リバカリ領域の位置を指定。フラッシュ・リバカリ領域には、
アーカイブ REDO ログ、フラッシュバック・ログ、Recovery Manager バックアップ、
制御ファイルやオンライン REDO ログの多重コピーがある。
- DB_RECOVERY_FILE_DEST_SIZE
- フラッシュ・リカバリ領域に作成されるリカバリ・ファイルの最大サイズ(バイト)を指定。
単位は K、M、G。
- DB_UNIQUE_NAME
- データベースに対して、DB_NAME より上の階層で命名。
同じ DB_DOMAIN 内で同じ DB_NAME を持つデータベースは、一意の DB_UNIQUE_NAME を持つ必要がある。
すべてのデータベースの DB_UNIQUE_NAME は、エンタープライズ内で一意である必要がある。
- INSTANCE_NUMBER
- RAC のパラメータで、パラレル・モードまたは排他モードで指定可能。インスタンスを識別する番号。
例えば ALTER TABLE ○○ ALLOCATE EXTENT (SIZE ○K INSTANCE ○ DATAFILE ○○);
の INSTANCE 句で使う。
記憶域パラメータ FREELIST GROUPS で作成されたデータベース・オブジェクト毎の
空きリスト・グループの 1 つにインスタンスをマップする一意の番号。難しいので外だし。(マニュアルそのままと思われる対象は除外してます。)
- JOB_QUEUE_PROCESSES
- ジョブ実行用に作成できるプロセスの最大数を指定。
- LOG_ARCHIVE_DEST_n
- n = 1 〜 10。 REDO データのアーカイブ先を指定。文法が多少複雑なので注意。
- LOG_ARCHIVE_DEST_STATE_n
- 対応する LOG_ARCHIVE_DEST_n が使用可能かを示す。
enabled(デフォルト)、defer(使用しない)、alternate(トラブルで他が使えない時のみ使用)
- NLS_LANGUAGE
- データベースの言語を指定。
- NLS_TERRITORY
- 日と週の順序付けについて地域名を指定。これにより日付書式、小数点文字、グループ・セパレータ、
ISO 通貨記号、通貨記号も決まる。
- OPEN_CURSORS
- 1 つのセッションで同時にオープンできるカーソルの最大数を指定。
- PGA_AGGREGATE_TARGET
- インスタンスに接続されたすべてのサーバー・プロセスが使用できる合計の PGA メモリーを指定。
ソートやビットマップに使う領域。設定するなら SGA との兼ね合いなどに注意。
- PROCESSES
- 同時に接続できる OS ユーザー・プロセスの最大数を指定。
SESSIONS および TRANSACTIONS の値は、このパラメータから導出される。
- REMOTE_LISTENER
- Oracle Net リモート・リスナー(このインスタンスと異なるマシン上で実行中のリスナー)の
アドレスまたはアドレス・リストを解決するネットワーク名を指定する、動的なパラメータ。
名前は、TNSNAMES.ORA 等で解決される。
- REMOTE_LOGIN_PASSWORDFILE
- パスワード・ファイルを確認するかどうかを指定。NONE、SHARED。
- ROLLBACK_SEGMENTS
- インスタンスに割り当てるロールバック・セグメントの名前を指定。複数指定可。
UNDO_MANAGEMENT 初期化パラメータが AUTO なら自動 UNDO 管理になるのでこの値は無視される。
- SESSIONS
- システムに作成できるセッションの最大数を指定。
同時ユーザーの推定最大値に、バックグラウンド・プロセスの数を加えて、
さらに再帰セッションの約 10% を加えた値を常に明示的に設定しておく必要がある。
- SGA_TARGET
- すべての SGA コンポーネントの合計サイズを指定。単位は K、M、G。
この SGA_TARGET が指定されている場合、以下のメモリー・プールのサイズが自動的に設定される。
- バッファ・キャッシュ( DB_CACHE_SIZE )
- 共有プール( SHARED_POOL_SIZE )
- ラージ・プール( LARGE_POOL_SIZE )
- Java プール( JAVA_POOL_SIZE )
- Streams プール( STREAMS_POOL_SIZE )
以下のメモリー・プールはサイズが手動で設定され、自動共有メモリー管理の影響を受けない。
- ログ・バッファ
- KEEP、RECYCLE などの他のバッファ・キャッシュ、および他のブロック・サイズ
- 固定SGA および他の内部割当て
- SHARED_SERVERS
- インスタンスの起動時に作成するサーバー・プロセスの数を指定。
- STAR_TRANSFORMATION_ENABLED
- コストベースの問合せ変換を、スター・クエリーに適用するかどうかが判別される。
TRUE、FALSE、TEMP_DISABLE(スター・クエリーで実行するが、スター変換では一時表を使用しない。)
- UNDO_MANAGEMENT
- 自動 UNDO 管理モードなら AUTO、手動 UNDO 管理モードなら MANUAL。
手動の場合 UNDO 領域がロールバック・セグメントとして外部的に割り当てられる。
- UNDO_TABLESPACE
- 自動 UNDO 管理モードで、インスタンスの起動時に使用する UNDO 表領域を指定。
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